先日オリジナルのパターンで帽子を作りました。
オリジナル帽子を作りたいな~と思っている方、
製図をするときにあの丸い形をどうやって平面で描けばよいか、
ちょっと悩ましくないですか??
4~6枚に分割されている帽子の場合、
1枚ずつはとがった花びらのような形をしていますよね。
この形はどうやって決めたら良いの?
適当に作ったら頭が入らなかったり、
変な形の帽子にならない???
ってなりませんか?
実は簡単な算数を使ってこの図面が描けちゃうんです!
今日はこの書き方をご紹介しますね。
【目次】
必要な道具
- 紙
- 筆記用具(鉛筆、ペンなど)
- 定規
- カーブ定規・自在定規 /または適当な紐
- コンパス
書き方
①真横から見たときのイメージを描く。
→実物大で描くとその後の作業がしやすいです。
大きすぎて難しいときは1/2や1/10など計算しやすい大きさで。
②適当に横線を引く。
→等間隔でも、多くても少なくてもどちらでも良いです。
数が多いほど正確にできます。
③横線から横線の間の、カーブの長さを測ってメモしてください。
→カーブ定規や自在定規がある方はそれで測っても良いですし、
何もなければカーブに沿って紐を置き、横線のポイントに印をつけて
まっすぐにしてから普通の定規で測っても良いです。
※①で小さめ(例えば1/2)にした方は、元に戻す(×2)を忘れずに!
④中央からカーブまでの長さを測ってメモします。
※こちらも①を小さめに作っている方は注意です。
⑤④で測った長さに
円周率(3.14)をかけて、分割したい数で割ります。
例えば6枚はぎの帽子を作る場合、一番上の32mmで計算すると、
32×3.14÷6=16.7mm となります。
それぞれの長さで上の計算をしておきます。
⑥別の紙に適当な長さの直線を引きます。
これは帽子を作る際に型紙になるので、出来るだけ実寸大で!
⑦⑥で引いた直線の上端から、180÷分割したい数の角度で
適当な長さの直線を引きます。
6枚はぎの帽子なら180÷6=30度になります。
⑧⑥で引いた線に、
③で測ったカーブの長さに合わせて上から印をつけていきます。
⑨⑥で引いた直線の上端を中心(コンパスの針を刺すところ)として、
⑧でつけた印を通る円弧を描きます。
⑩⑨で描いた円弧の左端から、
⑤で計算した数字の長さの位置に印をつけます。
カーブ定規などがない方は、紐を⑤の計算値の長さになるよう測り、
その紐を円弧に沿わせて印をつけてください。
⑪⑩でつけた印を線で結びます。
⑫⑪の線を滑らかになるよう修正して、
⑥で引いた線に沿って対称になるように写します。
これで完成です。
簡単にできました!
計算の説明(興味があれば)
途中で出てくる数式は、
円の直径×3.14=円周 を利用したものです。
横から見た図、でいうところの『幅』は円の半径ですね。
半径を2倍すると直径になり、3.14をかけると円周がでます。
6枚はぎの帽子では、円周を6等分すると1枚ずつの幅なので
➡円周÷6=パーツ1枚あたりの幅
になります。
最初に横線を引いて輪切りにしたものの、
各断面におけるパーツの幅を計算して積み重ねるイメージです。
まとめ
ボールのような丸いもの、
円錐形のものなど、
右左から見ても前後から見ても同じ形状のものは同じ手順で作れます!
自分だけのオリジナルパターンを作ってみてくださいね。
CADを使えば作図がもっと簡単♪