ハナタロウの手仕事日和

子供たちのために作るお洋服と小物

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洋裁CADで原型を使った製図をしてみよう!⑥

超久々にこのシリーズです。
もう忘れられてますね!?
私はというと、この記事が完成していないことがず~~~っと気にかかっていて
落ち着きません!
じゃあさっさと完結させなよって話なんですが、
やるべきことやら、やりたいことが他にもいっぱいあって・・・
と言い訳をもにょもにょ。

そして私がちんたらやっている間に洋裁CADがフリーソフトから
サブスク制へと変わりました。
無料でも描くことは出来る用ですが、印刷ができないそう。
チケットの売り場をちょくちょくチェックしているのですが、
いつもSOLD OUTで購入出来ておりません😓
どうやって買えばよいのでしょう・・・。
バージョン17までは印刷も出来るので、
いまだにこちらを使わせていただいています。
早くサブスク版にいきたい!

前回記事がこちら。

www.hanataro-handcraft.info

半年も前じゃないですか、やばー・・・。
では早速。

 

 

新規部品を作成する

「新規作成」で作業ホルダに「部品」を選択します。
ファイル名を付けて「新規作成」をクリックします。


襟も部品に作ります。
袖を作った時と同じですね。

ダミーの見頃を描く

襟は見頃に合わせて作らないといけないため、
ダミーの見頃(首回りだけ)を書きます。
後で実際の見頃に合わせるので適当でOK。
こんな感じに適当な線を引きます。

 

1)まずは4つ点を打ちます。

基準の点→「座標点」 X 0 Y 300
点1→「オフセット点」 基準の点から X 100 Y -90
点2→「座標点」 X -300 Y 270
点3→「オフセット点」 点2から X100 Y30
(適当にそれっぽい値を入れているのでこの通りじゃなくてOKです。)

 

2)続いて肩線、後ろ中央線を引きます

前肩線  →「直線 始点-角度-長さ直線」 基準の点から 角度200 長さ100
後ろ肩線 →「直線 始点-角度-長さ直線」 点3から 角度-29 長さ100
後ろ中央線→「直線 始点-角度-長さ直線」 点2から 角度-90 長さ100
(こちらも適当な値です。)

 

3)次に襟ぐり線を引きます

前襟ぐり→ 「多点ベジェ曲線」 基準の点を角度-66度 点1を角度0度
後ろ襟ぐり→「多点ベジェ曲線」 点2を角度0度 点3を角度222度
(それっぽい見た目になるような数字であればOKです。)

 

襟を描くための襟ぐりを作る

先ほど描いた後ろ襟ぐりを前襟ぐりとドッキングして、
襟のライン(水色)を作ります。
肩先を少し重ねるのがポイントです。


1)まずは肩線の角度を測ります。
「点点角度」で肩線の首側→肩先側の順に選択します。

 

後ろ肩線も同様に、首→肩線の順に選択。

2)肩先を重ねる角度を決めます。
重なり角度→「数値」の「計算値」で5と入れておきます。
この角度を大きくすると、襟腰が高い(襟が首に沿って立ち上がる)襟になり、
小さくすると襟腰が低い(いわゆるフラットカラー)になります。
※重なりなしだと、平らに置いたときは良いのですが、
着た時に襟の端(肩側)がぴょこっと浮いてしまいます。
フラットカラーでも肩先が1~2cmくらい重なるように描くのが普通みたいです。


3)角度を計算します。
「数値」の「計算値」に前肩線角度ー後ろ肩線角度+重なり角度を入れます。


今計算した数値は、後ろの肩線をどれだけ回転させてドッキングするか?
という角度になります。

 

4)後ろ襟ぐりをコピーして回転させます。

「派生線」→「コピー」で
後ろ襟ぐりが肩と交わる点から前襟ぐりが肩線と交わる点へ移動し、
先ほど計算した角度回転させます。
コピーする要素は、後ろ襟ぐりです。

 

5)4)で作った後ろ襟ぐりのコピーを複製して、
  後ろ中心線もコピーします。
  始点、終点、角度はそのままに、コピーする線を後ろ中心線に変更してください。


これで準備は出来ました。

襟を描く

やっと襟を描けます。
まずは襟ぐりから。

先ほど書いた襟ぐりをそのまま・・・は使いません。
こんな感じで、襟の襟ぐりは実際の襟ぐりより内側に入ります。


1)まずは後ろ襟ぐりをオフセットします。
 「派生線」→「オフセット線」で「左側」に5mmオフセットします。

 

2)前襟ぐり側を引きます。
  先ほどオフセットした線と、前襟ぐりの端を自然に繋げます。
 「曲線」→「多点3次ベジェ曲線」で
  1)でオフセットした線の終端(オレンジ)を起点にし、
  角度はオフセット線の「終角度」を選び、長さ-30を入力。

  逆側の起点には前襟ぐりの終点を選択し、
  角度0、長さ51 にします。



続いて襟の形を作ります。
今回はこんな形のもくもく襟にします。


描き方は袖の時と同じで、
ざっくりした線を描く

円弧を描くための点を打つ

円弧を書いてエッジでつなげる
という感じです。


1)襟の後ろ側の長さと、肩位置での幅を決めます。


  「数値」要素の「計算値」で
  後ろ長さ→150
  肩位置幅→80
  とします。

 

2)先ほど決めた後ろの長さ、肩の幅の部分に点を打ちます。
 「線上オフセット点」→後ろ中心線を選んで「後ろ長さ」分移動

 肩線も同様に点を打ちます。

3)「曲線」要素の「多点3次ベジエ曲線」で
 襟後ろの点を-126度、長さ80
 肩の位置を-55度、長さ57, 70
 襟前の点を12度、長さ50 にします。 

 形はドッキング後に調整するので、なんとなくでOKです。

 

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もくもくの部分はこんな風に、円を複数描いてつなげます。
袖と同じですね。



4)「点」要素の「線上分点」で
 3で引いた曲線の後ろ側の端から0.16の割合の位置に点を打ちます。

 

5)同じように左端から
 0.3, 0.44, 0.61, 0.77, 0.91 の位置に点を打ちます。

6)「円弧線」要素の「中心半径円弧線」で
 曲線の端を中心にして半径50の円弧線を描きます。


7)同じように
  一番目の点を中心に半径48の円弧線、
  二番目の点を中心に半径46の円弧線、
  三番目の点を中心に半径45の円弧線、
  四番目の点を中心に半径43の円弧線、
  五番目の点を中心に半径42の円弧線、、
 を描きます。


6)最後の円弧は前襟ぐりの端と一致させるため、半径を計算します。
 「数値」要素の「点点距離」で六番目の点と襟ぐり線の前端を選択します。

 

7)六番点を中心に半径「手順6の数値」の円弧線を描きます。
8)「変更」要素の「エッジ」で線の端同士をつなげます。
 つないだ線が交差してもくもくにならないときは、
 「交点が複数ある場合は」の数字を変更すると良いです。

 

9)同じように襟ぐりと後ろ中心線、
   襟ぐりともくもくもエッジで繋げます。

10)不要な線を非表示にして、縫い代線やコメントを入れます。


これで襟も完成です!
ということはついに!
作った部品を「パーツの挿入」で見ごろに合わせていきます✨
あともうちょっとお付き合いください😎

洋裁CADのダウンロードはこちら

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