ハナタロウの手仕事日和

子供たちのために作るお洋服と小物

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洋裁CADで原型を使った製図をしてみよう!③

こちらの記事の続きです。

 

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グループを作る

前見頃を描いていきたいのですが、どこまでが後ろ見頃か分からなくなると
都合が悪いので、パーツ毎にグループを作ります。

1)ゆとりを設定した『数値要素』の一番下の要素をクリックし、
 『新要素挿入』をクリックする

f:id:piyobu:20210830135016p:plain

2)『コメントを定義』をクリックして、
  定義方法   → グループ
  基準点    → 後ろ見頃の襟ぐり中心点(緑)
 として『定義』をクリックします。

f:id:piyobu:20210830135405p:plain

3)キーボードの『Alt』キーを押しながら、ドラッグすると要素が移動するので、
 グループの中に順番に入れていきます。
 『→』のところに入ります。

f:id:piyobu:20210830140015p:plain

4)グループに全部入ったら、グループ要素をクリックして
 『定義』をクリックするとコメント要素の定義パネルが開くので、
 印刷番号  → 1 としておく。

f:id:piyobu:20210830140329p:plain

前見頃を描く

後ろ見頃同様に、点を打つ→線を引くというように書いていきます。
まずは襟ぐりの位置から。

1)『点を定義』をクリックし、
  定義方法 → 線上オフセット点
  線    → 肩線をクリック(水色)
  点    → 肩線の左端(緑)
  接線角度 → 0
  長さ   → 手順1の数値を要素ツリーから選択
 として『定義』をクリックします。

 

f:id:piyobu:20210830141316p:plain


赤〇の位置に新しい点が出来ました。

続いて肩の位置を決めます。
前見頃と後ろ見頃の肩線同士を縫い合わせて服になるので、
前後の肩線の長さが同じになるようにします。

2)手順1で作った点要素をクリックし、『複製』をクリックします。

3)手順2で複製した点要素を
  上の点  → 手順1で作った点要素(緑) 
  長さ   → 後ろ見頃の肩線をクリックして出てくる『要素〇〇:長さ』
 を選択して『定義』します。
 ※○○は自分の作った肩線の番号

f:id:piyobu:20210830142035p:plain

次は脇の点を打ちます。
原型からのオフセット量は後ろ見頃と左右反対になります!

4)『数値を定義』をクリックして、『身幅余裕』* -1 を計算します。

f:id:piyobu:20210830162731p:plain

5)『点を定義』をクリックし、
  定義方法 → オフセットxy点
  点     → 袖ぐりと脇線の交点をクリック(水色)  
  オフセットx  → 手順4の数値「身幅余裕前」を要素ツリーから選択
  オフセットy  → 数値「脇高さ」を要素ツリーから選択
 として『定義』をクリックします。

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続いて脇線を引きます。
脇線は後ろ見頃からコピーして反転します。

6)『未』→『定義』から『派生線』要素を選択し、
  定義方法   → コピー線
  始点     → 後ろ見頃の脇
  終点     → 前見頃の脇
  左右反転移動 → します
  線      → 後ろ見頃の脇線
 として『定義』をクリックします。

f:id:piyobu:20210831001023p:plain


こんな風に脇線が反転して(角度が反対に)コピーされていればOKです。

f:id:piyobu:20210831001624p:plain


7)『直線を定義』をクリックして、
  定義方法  → 2点直線
  始点    → 手順1の点
  終点    → 手順3の点
 で定義します。

f:id:piyobu:20210831001953p:plain

8)袖ぐり線を後ろと同じように引きます。
 『曲線を定義』をクリックし、
  定義方法→ 多点3次ベジェ曲線
  点1  → 手順3の点要素(オレンジ)
  点2  → 手順5の点要素(緑)
 として、ゆるやかにつながるように数値を設定します。

f:id:piyobu:20210831003051p:plain


9)裾を引くための点を打ちます。
 『点を定義』をクリックし、
  定義方法 → 交点
  線1   → 手順6の脇線(オレンジ)
  線2   → 前見頃の中心線(緑)
 をそれぞれクリックして『定義』をクリックします。

f:id:piyobu:20210831003939p:plain

『全体表示』をクリックすると、上の方に交点が打たれています。

f:id:piyobu:20210831004045p:plain


10)先ほど打った交点と裾の距離を測ります。
 『数値を定義』をクリックし、
  定義方法 → 点点距離
  点1   → 手順9の交点(オレンジ)
  点2   → 手順6の脇線の下端(緑)
 をそれぞれクリックして『定義』をクリックします。

f:id:piyobu:20210831004428p:plain

11)交点を中心に円弧を描きます。
 『円弧を定義』をクリックし、
  点   → 手順9の交点(オレンジ)
  始角度 → -95
  終角度 → -90
  半径  → 手順10の距離
 をそれぞれクリックして『定義』をクリックします。

f:id:piyobu:20210831005401p:plain


交点を非表示にして『全体表示』にするとこんな感じ。

f:id:piyobu:20210831005535p:plain


12)『未』→『定義』から『変更』要素を選択し、
  定義方法   → エッジ
  線端1    → 脇線の下端
  線端2    → 手順11の円弧の左端
 をそれぞれクリックして『定義』をクリックします。

f:id:piyobu:20210831005737p:plain


最後に胸開きを作ります。

13)『数値を定義』で
  要素   → 胸開き
  数値   → 120
 を定義します。

f:id:piyobu:20210831010441p:plain


14)『点を定義』をクリックし、
  定義方法 → 線上オフセット点
  線    → 前中心線をクリック(水色)
  点    → 前中心線の上端(緑)
  接線角度 → 180
  長さ   → 手順13の数値を要素ツリーから選択
 として『定義』をクリックします。

f:id:piyobu:20210831010955p:plain


15)胸開きの線を引きます。
 『曲線を定義』をクリックし、
  定義方法→ 多点3次ベジェ曲線
  点1  → 手順1の点要素(オレンジ)
  点2  → 手順14の点要素(緑)
 として、ゆるやかにつながるように数値を設定します。
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16)最後に直線要素で胸開きと裾を結びます。
『直線を定義』をクリックして、
  定義方法  → 2点直線
  始点    → 手順14の点(オレンジ)
  終点    → 裾の右端(緑)
 で定義します。

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17)”グループを作る” と同じように
 『前見頃』もグループにして、印刷番号を2にしておきましょう。


原型を非表示にするとこんな感じです!

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メインのパーツが出来てきました!
ここまででだいぶ操作に慣れてきたんではないでしょうか?🤩

次回は組み合わせた時に違和感がないか確認作業をして、
パーツを修正していきます✨

今後の工程としては
 ・型紙の修正
 ・型紙の修飾(記号、縫い代)
 ・他のパーツ製図(袖、襟)
 ・パーツの挿入
 ・印刷の設定
という感じで進んでいきますね。

まだまだ先が長い気もしますが・・・
一度ここまで作っておけば、2回目からはあっという間です!
これがCADの一番いいところですね🤗💛


ではまた✋

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